フォトグラファーインタビューVol.12 Aki Saito

2016.07.12
インタビュー
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「時間の経過」を丁寧に切り取るフォトグラファー

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SHOT JAPANのフォトグラファーの中でも作品のファンが多いakiさん。真っ白な背景に枯葉の写真を大胆に切り取った作品は、1年がかりで丁寧に作られているそうです。出産、子育てを経て、満を持して今年から再始動するakiさんに、枯葉作品の誕生秘話や今後の豊富などを伺いました。

 

Photographer : Aki Saito

https://www.flickr.com/photos/30289437@N07/

朽ちているモノ・料理写真撮影などを中心に活動。

アートフォト作品制作、料理&撮影などのワークショップ開催。

 

コンセプトは「時間の経過」

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カメラに興味を持ったのは、高校生の頃です。就職してから初めて自分のお金でカメラを自分で買い、それからは独学で写真を撮ってきました。途中から、もっとしっかり勉強したいと思い、写真教室へ。被写体は、最初は苔や雑巾、壊れたバケツを撮っていました。それらは無意識で選んでいたのですが、後から考えたら、時間が経過しているものが多かったんですね。時の流れがあって、その延長線上に今がある。それからは、「時間の経過」をコンセプトに写真を撮り続けています。

 

モデルを撮影する感覚でそれぞれの枯葉の個性を見つけ出す

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"person" SHOT JAPAN GALLERY

 

SHOT JAPANのギャラリー内には、personという作品を掲載しています。

もともと、花や葉っぱなどきれいなものを撮るのが苦手で、それを克服しようと練習し始めたのがきっかけです。練習しているうちに、葉っぱや花の時間の経過を見つけたんですね。それらをよく観察するようになったら、小さい頃に枯葉を踏んでぱりっと音がした感触を思い出したり、葉っぱ1枚1枚の曲線の美しさなんかが面白くて。これを写真に撮らないのはもったいないな、という思いからどんどんのめり込んでいきました。枯葉のポートレイトのような感覚で撮っているので『person』と名付けました。

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"person" SHOT JAPAN GALLERY

 

枯葉は時期ものです。1年に1回だけ葉っぱを採れる時があるので、近所の山に採りに行き、自宅に集めてさらに乾燥させます。葉っぱを選ぶ時から直感ですね。見ただけで美を感じます。完全に乾燥してしまうとただのパリパリの葉になってしまいますから 撮り頃を見極めて撮ります。モデル撮影のような感覚で、その子その子の個性を見ながら、良さを引き出すための工夫しています。作品は、採取する時期、乾燥する時期、撮る時期と、1年がかりで作り上げています。そういった意味では、二度と同じものは撮れないですね。

 

母になり今年から再始動。新たな作風に乞うご期待

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"person ii" SHOT JAPAN GALLERY

 

プライベートでは、2014年に子どもが誕生しました。2014年に代官山で個展を開いたのが出産前の大きなイベントで、子どもができてからは、葉っぱなどは近くに置いておけないので、作品づくりはまったくやっていません。今後は、ちょっと先ですが、2017年にロンドンで日本のアートを紹介する展覧会「Discover the one Japanese Art2017」にお声かけていただき出展が決まったので、それに向けてまた作品作りを始めています。テーマは枯葉にする予定です。子どもが生まれたことが、どの程度作品に影響するかはわかりませんが、再始動する私に期待してもらえればと思います。いずれは「枯葉といったらaki」、と思ってもらえるようにみなさんに浸透できるような作品を撮っていきたいですね。

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艶感が魅力的なHYPさんの作品が好き

 

SHOT JAPANのギャラリーは、よく他のフォトグラファーさんの作品を拝見しています。青空がとてもきれいな写真を撮られるnatsumeさんの作品は、こんな青い色が撮れたらいいなとうらやましく思いました。あとは、HYPさんの作品。物撮りとか、グラスから水がこぼれている写真とか、表面の艶感がすごくきれいですよね。他にないなという感じで、個人的に好きな写真です。

 

 

 

インタビュー SHOT JAPAN 島原

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