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アートスキャン -scan編

オリジナルのアートは世界でただ一つだけのもの。
販売をしたり他人に譲ったり作家としては手放すのが惜しい時もあるでしょう。
そんな時にはアートをデジタル化してアーカイブを取っておいたり、オリジナルは手元に置いておいて複製を販売してみたり。
小さなものを大きく表現するために高精細スキャンして作品作りをしたり。
時には物質的なアート作品は未完成でデジタル化したものが最終の作品となることも。
アートスキャンの考え方や使い方は作家さんによって様々です。
今回は、作品のデジタル化でお悩みのアーティストの方々へFLATLABOの高精細スキャンのご案内です。

FLATLABOでは世界最高レベルの解像度を備えた、非接触型の超高精細ラインスキャナーを設備しています。
持ち運びができて平面が担保されれば大きなものもスキャンできます。
非接触でなおかつ、LED光源のため作品へのダメージも最小限です。


髙屋永遠さんのこちらの作品をスキャニングしてみたいと思います。
どちらもキャンパスに描かれた油絵。
片方はマットな仕上がりでもう片方は光沢のある仕上がりとなっています。
淡くて柔らかな奥行き感のある不思議な世界観をどこまで再現できるのかテストしてみます。


スキャナと平行が取れているスキャン台に作品をセットします。
カメラが上下に移動してスキャンを行います。一度にスキャンできるサイズは解像度によって変動しますが、おおよそ 15cm ~ 25cm x 90cm です。それより大きなものはカメラがレールに沿って移動してスキャンしていきます。
高さが大きなものは原稿を180度回転させるか、スキャナを持ち上げてスキャンしていきます。
どこまで移動してもカメラとライトは同じ位置関係にあるためライトのムラは生じません。


今回は小さいサイズでしたので、一度のスキャンで終わりです。

あとはデータ処理をして、Photoshopで開けるようにして終了です。
素材によってはレタッチで色を調整することもあります。
大きなサイズの場合は、Photoshopで画像を繋ぎ合わせます。
その後用途に応じてリサイズして完成です。

仕上がった作品がこちら。世界観は再現できているでしょうか。
web用に縮小をしてしまっているので、わかりにくいかもしれません。

次回はこちらのデータを使用してプリントを行います。

今回ご協力いただいたアーティスト
髙屋永遠さん
美術家・画家
WHYNOT主宰

スキャンを行った過去の事例はこちら

Text by 高橋一禎