WORKS高精細プリント / 事例紹介

佐藤祐治|水が立つ| Kanzan gallery

佐藤祐治さんの「水が立つ」展が、10月31日(土)までKanzan galleryで開催中です。
FLATLABOでは、佐藤さんの哲学や歴史、民俗学的なレイヤーを内包する写真を、眼前に立ち現れた「風景」という身体性が再現できるようにプリントをさせていただきました。

佐藤さんが、暮らす札幌市南区にある祠に祀られている半龍半人の観音像から始まった本作は「そもそも龍神とは何か」という疑問を起点に、道内にある龍神信仰にまつわる場所を訪れ、目に入ったものをカメラに収め、文献を調べ、現地の人たちの話に耳を傾けました。そこから見えてきた、開拓民や先住するアイヌの「祈り」の痕跡、これまでとは異なる北海道の「風景」が立ち現れました。

そして、「龍神とは何か?」という佐藤さんの素朴な問いが、「風景とは何か?」という問いを引き出し、その一つの見解として、自身のルーツと、祈りの痕跡が重なる本展は、佐藤さんが見出した「風景」と「風景写真」への新たな視座を本格的に発表する初の個展です。


Kanzan Curatorial Exchange「風景 」vol.3
「水が立つ」
佐藤 祐治
キュレーター:菊田樹子
協力:KIKUwoodworks株式会社、株式会社アマナ FLAT LABO

2020年10月10日[土]-31日[土]
[火曜-土曜]12:00-19:30
[日曜]12:00-17:00
月曜定休/入場無料
Paper:Archival Pigment print
Mount:アルミマウント、額装

作家HP|「METASATO WEB SITE」 作品プロジェクトHP|「虫の知らせ」 ― 北海道の雨乞い、龍神信仰リサーチ ―」 Kanzan gallery HP|Kanzan Curatorial Exchange「風景 」vol.3「水が立つ」